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平成25年度 予算本会議討論

平成25年2月 定例会

平成25年3月27日

議案第1号 平成25年度埼玉県一般会計予算案
十三番(水村篤弘議員)

13番、水村篤弘でございます。
私は、民主党・無所属の会を代表して、議案第1号「平成25年度埼玉県一般会計予算案」について、賛成の立場から討論を行います。
私どもの会派では、昨年10月に、163項目に渡る、予算・施策要望を行いました。その基本的な理念は、720万県民の安全と安心を守り、県民一人ひとりの個性と自由を尊重し、教育や雇用の機会を平等に提供して、社会参加の後押しをする事が政治の役割であり、時代の転換点にあたり、公共政策は、富の創造へと重点を移すべきであり、そして持続可能な成長と発展を実現させるというものであります。
我が会派の要望を防災対策を中心に取り入れて頂いた事に、深く感謝を申し上げます。
また、現在の我が国の経済状況ですが、株価の上昇など景気の好転の兆しはありますが、賃金の改善や雇用の拡大にまではまだ繋がらず、本格的な景気回復とは言えない状況であります。また少子化、高齢化の進行など様々な課題があります。
こうした中で、審議をして参りました「平成25年度一般会計予算」ですが、総額が1兆6757億円と、前年度比0.1%減という規模となっています。
さて、先ず歳出面ですが、新規事業を中心に申し上げます。
県内中小企業と求職者のマッチングやグローバル人材育成センター埼玉の設置運営、埼玉版ハローワークの運営などですが、県内の大多数を占める中小企業の活性化や人材の育成・活用に繋がるものであり、評価を致します。
また急速に少子化、高齢化が進む中で、幼稚園・家庭保育室を活用した待機児童対策や高齢者の介護予防・健康づくりなどの取り組みも評価をするものであります。
更に、救急救命センター勤務医の負担軽減策、埼玉県総合医局機構の体制整備なども医療体制の整備充実の為の貴重な前進であります。
また自転車王国埼玉県として、自転車通行環境の整備にも取り組んでいく事は重要な事であります。
その他、おもてなし日本一の観光づくりの推進などに取り組んでいく事も評価を致します。
現在、社会保障関連経費の増大など厳しい財政状況が続いておりますが、職員定数の削減をはじめとする、第三次埼玉県行財政改革プログラムの実行など、財政健全化への取り組みも高く評価を致します。
そして、歳入面ですが、県税は140億円増の6490億円となっていますが、県債が臨時財政対策債の増加が見込まれるなど3083億円、地方交付税が296億円減の1763億円、また財政調整基金を742億円取り崩す、そして県債残高も平成25年度末の見込みで、3兆7042億円となるなど、厳しい状況が続いております。
収納率の向上に取り組んで頂くなど、税負担の公平性を担保して頂くよう求めます。
以上論じて参りましたが、日本を、明るい展望を持てる国に再生する為の、モデルを埼玉が示すとともに、「安心、成長、自立自尊の埼玉」を実現するとして、三大プロジェクトの推進を始めとして、12の戦略に基づき、予算の重点配分を行ったとの事で、現下の社会経済情勢を的確に捉え、バランスのとれた予算編成であると、敬意を表します。
そして、すべての施策に、産業を起こし、雇用を拡大する視点を盛り込むという方針を始め、通商産業政策の地方分権化に取り組みという意気込みも、高く評価を致します。
上田知事をはじめとする執行部の皆様には、予算の執行にあたっては、一円でも多く歳入が確保され、そして一円でも少ない経費で各事業が実施されるよう、お願いを申し上げます。最後になりますが、職員の皆様におかれましては、県民福祉向上の為に、より一層の奮励努力をご期待申し上げ、賛成の討論と致します。