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視察報告

ふじみの救急クリニック(埼玉県三芳町)

2020年11月13日(金)

【視察先】

ふじみの救急クリニック(埼玉県三芳町)

【視察テーマ】

新型コロナウイルスへの対応、PCR検査の在り方など

【視察目的】

24時間体制で新型コロナウイルスのPCR検査を実施する民間医療機関として知られる、ふじみの救急クリニックを、視察調査する事により、埼玉県の新型コロナウイルス感染症対策のPCR検査体制の拡充や、補助金制度の改善、医療体制の整備の参考とする。

【視察概要】

診察時間の合間を縫って、鹿野院長自ら、新型コロナウイルス対応の為に建設したプレハブ群などを案内しながら、取り組みを説明して下さった。

【内容】

ふじみの救急クリニックの概要

 ふじみの救急クリニックは、三芳町にある救急科と脳神経外科を備えるクリニックである。自前の救急車を2台持ち、救急車を断らない医療や、日本ではまだ珍しい民間救急隊の設立など、積極的に新しい挑戦をしている。

2,新型コロナウイルスへの対応

 ゴールデンウィーク中に、発熱患者等を診察する為のゾーニングとして、プレハブを自費で設置した。ここで新型コロナウイルスのPCRの検査をしたり、患者の入院治療を行っている。
 多い時は、1日約400人のPCR検査を行っていた。現在は1日約200人。県内の患者が約8割。
 検査費用は、30,000円程度のところが多いが税込み10,000円で行っている。
 新型コロナウイルスの入院の為の病床数は19床である。現在増床に向けて準備中。
 県内の重症者の1割を引き受けてきた。
 現在は、隣接する畑にドライブスルー方式のPCR検査場を設置する準備(11月16日から稼働)を進めている。外部に委託する事で1日10,000件の検査能力持つ。
 対応する医師は、常勤換算で16名である。

3,課題

 増設したプレハブ用地の確保については、補助がなく自腹で対応してきた事。また農地法の規制の為に一度農地に敷いた鉄板を撤去して、もう一度敷き直さなければならなかった事。そして「発熱患者の外来診療・検査体制確保事業」補助金制度が複雑で、リスクを取って発熱患者等を診察した場合より、診察をしなかった方が補助金を多くもらえる事等、様々な現行制度の問題点をお聞きした。

【埼玉県政への参考】

視察調査の結果、使命感に燃え、苦労をしながら、自腹を切って、新型コロナウイルス対応にあたって頂いている医療機関の現状に、心を打たれるとともに、行政の支援体制、補助金制度などに問題を感じた。
視察直後の12月定例県議会にて、視察調査で明らかになった問題点を踏まえて、水村篤弘議員が「新型コロナウイルス感染症対策について」の項目で「最前線で戦っている医療機関への支援策の拡充について」というテーマで一般質問を行い、制度の改善を求めた。

【視察写真】


プレハブのPCR検査センター


プレハブのPCR検査センター内部の様子


感染を防ぎつつPCR検査ができるテントを前に説明する鹿野院長


民間病院ながら自前の救急車をもっている


奥が新型コロナウイルスに感染した患者さんが入院しているプレハブ


整備中のドライブスルー型PCR検査センター。農地に鉄板を敷いて用地確保


視察調査をした会派の議員で鹿野院長を囲んで

【視察参加者】

田並尚明、木村勇夫、山本正乃、高木真理、山根史子、東間亜由子、辻浩司、町田皇介、水村篤弘(9名)

【対応者】

ふじみの救急クリニック 院長 鹿野晃 氏

【報告担当】

水村篤弘



KADOKAWAレクリエーション事業部

2020年11月13日(金)

【視察先】

KADOKAWAレクリエーション事業部

【視察目的】

図書館と美術館と博物館が融合する「角川武蔵野ミュージアム」は、所沢市と共同で進めている街づくりプロジェクト「クール ジャパン フォレスト 構想」と連動し、みどり・文化・産業が調和した、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを進める構想がある。双方が協力し、文化事業や企業誘致、統一的な空間演出など、産官共同で事業を展開していくことを参考にするため。

【視察概要】

KADOKAWA施設内のマンガ・ラノベ図書館、本棚劇場、武蔵野坐令和神社、イベントスペース、ホテル、ショップ&レストラン、ダ・ヴィンチストア、書籍製造・物流工場、新オフィスなどを見学させていただいた。

【内容】

1.  KADOKAWAと所沢市との協定の背景
インターネットの普及による紙媒体の需要が落ちている状況で、外部の環境変化にすばやく対応するため新たなビジネスモデルの確立や、生産と物流体制の刷新、効率化が必要不可欠な課題となっていた。 2014年5月に、旧所沢浄化センター跡地の土地利用について、 所沢市と基本協定書を締結。KADOKAWAが、この地に新しい製造・物流拠点を整備し、関連会社の株式会社ビルディング・ブックセンターが運営する14棟の物流施設を集約することとなった。

2.  特徴的な内容
地域への貢献として、KADOKAWAの強みを最大限に活かせる「文化」の力を活用することとした。図書館、美術館、博物館が融合した日本初とも言える文化コンプレックス施設を整備し、「クールジャパンの総本山」として、アニメ・ゲームにとどまらない日本文化の底力や魅力を発信。また、併設された武蔵野坐令和神社は「武蔵野ミュージアム」と同様に隈研吾が社殿のデザインを担当し、元号『令和』の考案者である中西進が命名した神社。 社号の読み方は「むさしのにます うるわしきやまとのみやしろ」。通称は「武蔵野令和(むさしのれいわ)神社」。東京大神宮より天照皇大神、 東所沢の氏神とされる本郷氷川神社より素盞鳴尊を勧請して御祭神とする。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の1番札所となっているため、社務所には「アニメ聖地88」のインフォメーション・スポットが設置されている。

3.  資金の概要
KADOKAWAは399億円を本施設に拠出している。そのうち、大部分の310億円を投じて書籍の製造・物流拠点となる新工場と新オフィスを建設する。残りの89億円を投じて集客施設・角川武蔵野ミュージアム、レストランや商店街などの商業施設を建設する。


集合写真

【視察参加者】

田並尚明、木村勇夫、山本正乃、高木真理、山根史子、東間亜由子、辻浩司、町田皇介、水村篤弘(9名)

【対応者】

KADOKAWAレクリエーション事業部 渉外部 部長兼広報宣伝課課長 森 好正氏

【報告担当】

水村篤弘



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