文字サイズ 標準文字サイズ 拡大

 

視察報告

しずおか未来エネルギー株式会社

平成27年6月11日(木)

【視察目的】

しずおか未来エネルギー株式会社では、ファンドを活用した売電事業を行っている。出資者からの出資金を活用し事業を通じて得られた売電収益から利回り及び元本を出資者へ償還するという先進的な取り組みを視察することで埼玉県における地球温暖化防止や再生可能エネルギー等の参考にする。

【視察内容】

市民ファンドを活用した地域連携による再生可能エネルギー事業

静岡県の地域の特性として日照時間が全国トップであることから太陽光発電から検討が始まった。
地域に住まう「みんな」で創る、地域のための再生可能エネルギーの普及を目指し、静岡県内を中心とした再生可能エネルギーの導入・普及、環境教育活動を通じて地元、地元自治体、NPO、企業・金融機関それぞれが役割を担いながら連携協力し、地域のエネルギーを地域のみんなで創ることを実践していきたいという考えのもとコミュニティーソーラー(みんなで創る地域発電所)の設置が進められてきた。設置については教育・文化、スポーツ施設など、市民が出資する意義があり、実業性を追求したメガーソーラーではなく、中小規模の太陽光発電所としている。
また、市民に手の届く範囲で、多額の資金を必要とせず自らの意志で再生可能エネルギー事業に参画・貢献できることや災害時の避難拠点となることも想定し、停電時の独立電源としての活用も考えている。

事業主体の立上げ

しずおか未来エネルギー株式会社
2012年12月12日設立され資本金は750万円。
事業内容としては再生可能エネルギーの普及、啓発、事業開発、導入に係る人材育成カリキュラムの構築、環境教育の推進及びプログラム開発、国内外の情報収集、技術・システム・諸制度の調査研究、イベント・研修会・セミナー等の企画運営、発電・発熱業務及び電力・熱などの販売、起業、経営コンサルティング。
静岡市と協定を結んでいる。

市民ファンドの内容

しずおか未来エネルギー株式会社を営業者としミュージックセキュリティーズ株式会社が取扱者。
平成25年2月25日から平成25年4月30日までを募集期間とし、一口5千円で約2千万円を集めた。(目標年間分布利回りは1~2%程度)申し込みはWEBサイトからする。出資者の特典として、1.さくらももこのイラスト入りオリジナルLEDライト2.出資者名入れボードの掲出3.日本平動物園でのスタートアップイベントへのご招待4.清水エスパルス関連特典 等。
大きな資金を出さなくても参加できる、出資しやすいマイクロファンドであることがポイント。
今後の課題としては、他の再生可能エネルギーとして小水力発電・バイオマスエネルギーへの取り組み、県内他地域への展開、再生可能エネルギーや省エネルギーによる新しいビジネスモデルの開発によって経済性と社会性の両立と地域での持続的な事業活動へ。


写真1:日本平動物園で実際用いられているソーラー水浄化装置


写真2:日本平動物園で用いられている風レンズ風車


写真3:IAIスタジアム日本平に設けられているソーラーの仕組みについて書かれた説明パネル


写真4:視察の様子

【視察参加者】

畠山、田並、菅、木村、山本、水村、江原、山根

【説明者】

しずおか未来エネルギー株式会社 代表取締役社長 服部乃利子氏

上へ戻る